バイクを持つことのリスクとは
バイクに乗っていてのリスクは盗難や立ちごけなどいろいろあると思いますが、一番のリスクは何と言っても交通事故ではないでしょうか。
僕は以前に転倒事故を起こしたことがあるので、事故というものは決して他人事ではないなと交通事故のニュースを見るたびに思います。その時は幸い軽い擦り傷程度で済む軽傷でした。
軽傷で済めばまだいいですが、車よりも事故った時の衝撃が体に直接来るので、大けがになりやすくバイクは危ない乗り物というイメージがどうしても拭いきれません。
しかし原因を知ることで有効な対策ができれば、そのリスクを最小化出来ると僕は思います。
どんな物事においてもリスクがつきものです。そんなあらゆるリスクがある中で生活していることを認識して、そのリスクに対して正しく理解し、どうしていけばいいのかを考えられればリスクと上手に付き合うことができると思います。
いわゆるリスクヘッジってやつですね。
バイクの事故率と死亡率

警察庁から出ている道路の交通に関する統計によると、
2019年において交通事故で死傷した人が約46万5000人で、そのうち自動車に乗っていた人が約29万人、二輪車(原付含む)に乗っていた人が約4万9000人で死傷者全体の割合で言うと自動車が約62%、二輪車が約11%ほどです。
自動車の方が圧倒的に台数が多いので割合に差が出てくるのは当然なことだと思います。
しかし、死亡者の割合に限って見ると2019年での死者数は3215人でそのうち、
自動車が1083人で34.6%、原付を含む二輪車が510人で16.3%
とかなり数字が変わってしまいます。
やはり死亡すると言う最悪のケースは二輪車の方がリスクがあることがわかります。これに関してはイメージ通りな感じですね。
ではなぜそうなるのか、原因を考えていきたいと思います。
バイク事故の原因

財団法人交通事故総合分析センターの資料によると二輪車事故における特徴や原因などいろいろ書かれている資料を見つけました。全部説明すると大変なので自分なりにまとめて結論から言うと
「出会い頭になる状況や右折時において自動車のドライバーによる見落としが起因して、言わばもらい事故になっているようなケースが多い。」
というような事が書かれています。
詳しく知りたい方は上記リンクを見てください。バイクの事故に関してはこのような特徴が顕著に表れています。
もちろん両者に過失がある場合がほとんどですが、過失割合的に見ても加害者側よりも被害者側になるリスクの方が高いということです。
逆に自動車で事故を起こす場合はどちらかと言うと加害者になる割合が多くなると言うことです。確かに車とバイクではバイクの方が立場が弱くなるということはイメージとしてもしっくりきます。
事故の本質を理解しリスクを減らすには
対策としては正直、事故を起こさないような運転をするって言うといろいろ思い浮かびますが、相手の不注意に起因して起こる事故なんてどうしたら良いのかわからないような気がします。
しかし、対策としては大きく分けて2点あると僕は考えます。
まずは二輪車は他の運転者からは見落とされているかもしれないと常に思いながら運転こと。
そしてもう一つは万一事故になった場合でも軽傷で済むような対策をしておくことだと思います。
具体的な対策と僕が行っていること

よく「自分以外皆敵でこっちに向かってくるもんだと思え」って、いうような事を誰かに言われたことないでしょうか?これはある意味で合ってると思います。
まずは防衛運転に徹するために交差点では対向右折車の動きに注意してすぐにブレーキをかけて止まることができる体制をとっておくことが重要です。
また、見通しの悪い場所や車両の頭だけが出ているような状況では急に飛び出してくる可能性を考えて速度を落として走行することも大事なことです。
しかし、そうやって注意して運転していてもどうしても不可避な状況で事故に遭う可能性もあるかもしれません。そういった万一な状況では自分を守れるのは身につけているヘルメットなどしかないので、下手な格好は絶対してはいけないと思います。
僕も最低限ヘルメットはもちろんなのですが、グローブ、ジャケット、ブーツは必ず着用するようにしています。
また、先程の警察庁のデータで死亡した方の主な損傷部位を見ると頭部についで胸部の割合が多く、この二つだけで全体の約7割を占めます。
二輪車乗車中損傷主部位別死者数の割合(2019年)
このような事実を知って胸部プロテクターもつけるようになりました。僕が使用しているのはRSタイチのTRV063という製品です。
さらに言うと、近年ドライブレコーダーの重要性が認識されて被害者側になる可能性が比較的高いバイクにこそ役立つもだなと思い、納車前に取り付けをお願いしました。実際に万一の時に心強い物となる思うのでジャケットやプロテクターほど重要ではないかも知れませんが、余裕があれば是非おすすめします。
ちなみに僕が取り付けているドライブレコーダーの記事が以下にあるので参考にしていただければと思います。
最後に。
二輪免許を持っている方は自動車も運転する事がある方が多数だと思います。
だから加害者側にならないためにも、停止線での一旦停止と周囲の自動車だけでなく、二輪車や自転車、歩行者がどこかにいると思って安全確認することが安全運転の基本になってくると思います。
この記事を書いていて自分も改めて気をつけようと思いました。仕事やプライベートを合わせると少なく見積もっても年間3万km以上は走るので、それだけ事故のリスクもあるということですからね。
誰しもが事故など起こしたいとは思っていません。それでも事故は毎日どこかで起きています。だからこそ、その日無事故で家に帰れることが何よりの幸せだと思わないといけないですね。